Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

二人は腕を拉しあって、祇園神社の暗がりへと入って行った。どっかと石段に腰をすえて、

「おぬし、綽空と、どういう縁故があるのか」

「縁故ではない。怨恨だ。ひと口にいえば、互いに呪い呪われする宿命に生みづけられたのかも知れない――」と寿童丸のむかしから今日にいたるまでの身の上を弁円は語り終って、

「――しかし、今日では、彼に対する俺の憎悪は、決して、私怨ではない、公憤であると信じている。天にかわって、あの法魔綽空を誅罰するのは、自分に与えられた使命とまで考えておるのだ」

「これは、俺より上手な人間がいる。俺も、綽空には、仇をする一人だが、殺そうとまでは思わない、八十までも、九十までも、生かしておいて、どっちが、人間らしく生き通すか、あいつの体から、黄金を強請りながら、あいつと、生き較をしてみたいのだ」

「それもいい。――それもいいがあのような仏魔を、永くこの世に置くことは、取りも直さず、社会の害毒になるではないか」

四

「社会の害毒に? ――」と天城四郎は、弁円の思想の浅薄さをあざ笑うように反問して、

「そういうと、いかにも、この社会というものが清浄に聞えるが、どこにそんな清い社会があったか。