Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

――いや、抛っておけば、あの法然房以下、善信、聖覚法印、そのほかの裏切者や、売教徒どもが、いよいよなにをしでかすかわからぬ。かくては、宗祖大師の遺業も、叡山の権威もどこにあるか、世人は疑うだろう、三塔三千の大衆は、木偶かと。いやすでに、そういわれても余儀ないことになっている。――すでに当山の座主たる者までが念仏門にひざまずき、また、当山を捨てて吉水へ走った卑劣な背徳漢も数えあげたら限りがない」壇にある法師は、憑き物でもしたように、時折、拳で空を搏って、

「この現状を、一山の大衆はなんと見らるるか。この趨勢のまま、抛っておいてよいものか。しからずんば一山皆吉水へ降って、袈裟を脱ぐか」こう反問的に煽動すると、

「だまれっ」

「いわれなしッ」

「その条、いわれなしっ」ごうごうと大衆は沸いて、

「引っこめ」

「下壇、下壇」と後をもう聞こうとしない。

すると、その法師と入れ代って、また一人の法師が、ひらりと壇に起った。

「静粛にせられい」老声である、声から察しるに、この法師は叡山でもかなりの長老らしい。

「いたずらに騒いでは、幾度、会集を催しても、ただ鬱憤を吐くに過ぎん。