Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

「そういわれると困るが」

「おれたちは、信仰の子ではないか。御仏の心をもって信念とするからには、世俗の思わくなどを考えていては、何もできやしない」

安楽房の情熱的なことばは、諄々と、友の意見を圧してゆく。彼は彼女たちを救うために、多少の難儀はかかっても、何とか、あのふたりの喘いでいる地獄の淵へ、手をさしのべてやりたいという。

「どんな者にでも、弥陀の慈悲はひとしくなければなるまい。――場合や事情に惑っていては、人はおろか、自分すら救うことはできまい。あの女性たちは、そこに目醒めて、死を賭して、脱け出してきたのだ。どうして救わずにいられるものか」彼のそういう眼には、涙が光っていた。

葉隠れの花

一

あの後。御所の大宿直の公卿たちや、上達部の吏員などは、

「どうしたものだろう?」茫然と、事件の裡に自失して、その処置も方針もつかず、幾日かを、ただ困惑と空しい捜索に暮れていた。

「――仙洞のご帰還までに」と、最初のうちは、躍起になって、焦心ったのである。

だが、松虫の局と鈴虫の局の行方は、あの晩かぎり、杳としてわからない。

「深草の辺に、あやしげな女房が二人して住んでいるそうな」