Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、自分にあらぬ血が奏で初めるのだ」

「それは、おぬしばかりじゃない。……実をいえば、わしもだ。わしも何か、そういう自分の気持に気づいていないことはないが」

「やはり、女人をここへ入れたのは、わしらの誤りだった。御仏の旨にちがっていた」

「いや、御仏がではない――つまり自分たちの修行が未熟なためだ。女人を魔視し、女人を避けることを教えているのは、旧教だ、聖道門だ、それではならぬと法然上人も仰せられたことだし、善信御房のごときは、身をもって、あの通り示されている。――しかも、善信御房の信心は、誰が見ても、玉日さまを妻となされてからの方が、確固として、頼もしげに見えているではないか」

「だから吾々も、女人に対して、もっと近づいていいと仰せられるか」

「だめだ、こんな心では」自分の未熟を無念がるように、安楽房はそういってもだえた。

「おれなどは、とても善信御房のように、そこからすぐ安心をつかむことはできそうもない」

「では、どうしたものじゃ。……このままあのお二人をここに置けば、自分の信仰がくずれてしまうか、そうならぬ間に、厳しい詮議の者の眼に見つかってしまうのは知れたことだが……」