Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
世を救う力もない者が世を救おうとし、人を救う力もない者が人を救おうとした結果だ、仏陀の見せしめだ……」
「だが、安楽房、あんな物は焼けても、また、焼け土の下から若い草は萌えるよ、見ろ、念仏門の胚子が、あんなに火になって、空へ舞うじゃないか」
「殉教者となるのは、元より覚悟のことだ。ただこれによって、念仏者の精神が、社会へ大きく映ってくれればいいが」
「自分に力のないまでも、魂をもって哀れを訴えてくる者には、ここまで、身をもって、救おうとした自分らの犠牲――いやそういってはいけない――真心だけは世間にもわかってもらえるさ。……それで満足じゃないか」
「どうだか、心もとないことだ」
「分らなければ、自分だけが、正しくあったということだけでも、おれはみずから安らぐ。――ただ案じられるのは、おれたちの行為が、吉水の上人の御迷惑にならなければよいがという点だが」
「上人はなにも御存じないことだ。上人ばかりでなく、吉水の誰も関わりないことだ」
「でも、一応は、お詫びもし、またあらかじめ事情をお話し申しておこう」
「元より、それは必要だ。……どう参ろうか」
「二人では、かえって人目につく。