Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
――今、私のところへ使いに来た浜辺の女房が、ちゃんと告げて行きました。山吹は、浜へ行って身を投げようとしたそうですよ。そこを、親鸞という配所のお坊さんに救われて、泣く泣く町を歩いて行ったそうです。――なんという恥さらしでしょう」
「なに、親鸞が、連れて行ったと……」
「それごらんなさい、それでも、山吹のことでなく、お役目で忙しいのですかっ」
「うるさいっ」立ち去ろうとすると、田弓が縁から庭へ追ってきた。そして、良人の袂をつかまえて、
「どこへ行らっしゃるんです」
「離せっ」
「いい加減に、あなたも、眼をさましたらどうですか。――そんなことで、一国のお代官が勤まりましょうか」
「だまれっ、良人に対して、何をいうか。女は良人に従って、子どもに乳さえやっていればいいのだ」
「その子供さえ、もう皆、大きくなっています。父の行状を見て、眉をひそめるほどになっているのです。――なんですか、もう白髪のふえる年配をして」
「ちッ、こ、こんな所で、見苦しいっ」
「見苦しいのは、あなたという人間の行いではありませんか。あんな牝の獣のような白粉の女たちを、五人も六人も飼いちらして」
「まだいうかっ」