Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
秋になって、桔梗の芯に朝ごとの露が美しくなると、
「どうぞ、小丸山のほうへ、お住居をお移しねがいたい」といって、国府代官所の役人たちが年景の使者として、鄭重に迎えにきた。
誰も知らなかったのである。そこから数里離れた小丸山の明るい土地に、先ごろから、寺のような物が新築されているとは聞いていたが、それが、年景が私財をもって建てて親鸞へ寄進になる住居であろうとは、夢にも考えられていなかった。
親鸞は、勅勘の身と、一度はかたく辞退したが、すでに京都へは年景から文書をもって届け出てあるとのことに、
「それでは――」と、六、七名の弟子を連れて、竹内の配所から小丸山の新しい木の香のする家に移った。何年目かで、初めて人の住むらしい屋根の下に彼の体と机が置かれたのであった。
憂春
一
冬となると想像もできないような雪となった。あらゆるものが、この北国では、雪の下だった。その万丈の雪の下にも、微かに念仏の声はしていた。
そうした冬を幾めぐりか体験すると、ここの師弟たちにとって、冬はむしろ内省的な修練をする好ましい期間でさえあった。貧しさと寒飢にさえ感謝することができた。