Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
親鸞の寛大と英断に驚く者もあったが、それからの石念の道行はたしかに一歩も二歩も進んでいた。同房の法友たちは、彼のために、また念仏門のために、この一組の若い夫婦を心から祝福した。
蝉脱
一
夕餉の煙が露草に這う。万野は、厨の竈に火を焚き、鈴野はもうほの暗い流れで野菜を洗っていた。
もう初秋である。暮れると急に、この山間は陽かげになって、寒かった。
「……はての?」里人に道を教えられて、一途にこの小丸山へ来たらしいのであったが、旅の老武士は、そこに働いている卑しくない女性をながめて、ここが配所であり僧の住居とは考えられないようにいぶかって佇ずんでいた。
狩衣のすそを旅支度にくくり、襟の下には鎧の小実が煌めいていた、長やかな銀作りの太刀を、革紐で横佩きにし、それでいて烏帽子をいただいた髪の毛は真っ白なのである、年齢はもう六十がらみに違いないのだ、けれど足もとも身体も、壮者のようにがっしりしていた。
「ちと、もの承りたいが――」こういって、鈴野のそばへ老武士は寄って行った。めずらしくその言葉は、上方の語音である。鈴野はハッと思って、濡れ手のまま立った。
「はい……何ぞ」