Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
火焔舞い
一
「や? ……叡山にいた範宴だ、法然のところにかくれて、綽空と名をかえたと聞いたが、こんな所に住んでいたのか」蜘蛛太は、拾い物でもしたようにつぶやいて、そのとたんに、琵琶の音などは頭から、掻き消えていた。
「頭領も、知らないに違いない。こいつはまた、一杯飲める」松林を駈けぬけると、近衛坂の崖へつかまって、むささびのように迅こく登って行った。
火焔舞い
一
神楽岡から北へ十町ばかり、中山を越えて如意ヶ岳の裾にあたる、一望渺々と見はらされる枯野の真っただ中に火事かと思われるばかり大きな炎の柱が立っていて、そこに黒豆を撒いたような小さな人影がむらがっている。
この辺りは、洛外の端で、洛内を去ること遠い辺鄙な地なので、都の人は勿論用はなし、旅人もめったに通う路ではないが、もし道に迷った者があって、これこそよき人里と思いなどして、そこへ近づいて行ったらそれこそ飛んだ目に会うにちがいない。
なぜなれば、近づいて見るがよい。
そこに大きな焚火をしてかたまっている人間たちは、みな、羅生門の巣を追い出されてきたかのごとき異装怪異な男どもばかりであって、この寒い吹き研がれた冬の月の下に、野の枯草を積みあげて、人も無げに笑いさざめいている様子は、さながら、地獄絵に見る八寒の曠野に似ている。