Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「べらぼうめ! 僧侶だって、人間じゃないか。吾々、人間たる僧侶を、木偶かなんぞのように、酒ものむな、女にも触るななどと、決めた奴がそもそもまちがっている。矛盾、秘密、卑屈、衒い、虚偽、あらゆる陰性の虫が僧院に湧く原因はそこにあるんだ。人間にできないことを人間がやっている顔つきしているんだから無理もないわさ! 俺は、前の少僧都範宴――今は吉水の綽空が、公々然と、妻を娶つということを聞いて、こいつはいいと思った。俺は、綽空に双手をあげて、賛礼する」

「しかり、おれも同感じゃ」と、一方の相手も、唾を飛ばして、

「東寺の鴉みたいに、ガアガア反対する奴もあるが、そいつら自身は、どうだ!」

「成ッちゃあおらん。五山の坊主に、一人だって、ほんとの童貞がいるかッてんだ!」

「綽空は、むしろ、正直者だ」

「ああいう人間が出てこなければ嘘だ。俺たちが、日蔭でぶつぶつぼやいていても始まらん、行動で示すことは、勇気が要るが、そいつを、堂々と、実践しようっていうんだから愉快だ」

「見ようによっては、彼は、仏教の革命児だ、英雄だ」

「彼のために、加盞して、大いに、祝してやろう」杯を挙げて、交驩しながら、