Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
これが――ちょうど今日は、相弟子の生信房といっしょになって、国府の町へ托鉢に出ている教順房と呼ぶ人物なのである。
彼が元いた越前宮崎の慧明院には、末寺があって、教順房に学んでいた三名の弟子たちはそこにいたが、師の教順房が、流人の僧に従いて、そのまま越後へ行ってしまったので、
(狐にでもつままれたのではないか)と、後を追ってきた。
そして国府へ来て、善信につかえている師のありさまを見ると、彼らも、心服して、配所の庵室にとどまってしまった。
一人は、定相、一人は石念、もう一人は念名房といった。こうして、ここの配所も、今では、善信をかしらにして、いつのまにか、七人の家族になっていたのである。
「おや」定相は、竹窓へ、顔をよせて――
「とうとう、白いものが落ちてきたぞ、――雪が」
「ほ……」と、ほかの二人も、顔をあつめて、
「ことしの初雪じゃ」
「それにしても、教順房と生信房どのは、なんとなされたことか、いつになく帰りがおそいではないか」案じているところだった。庵室の入口のほうで、物音がした。そして外から帰ってきたらしい教順房の声が――
「どなたか、急いで、水をくだされ、――洗足ではない、生信房どのが、怪我をなされたので、やっと抱えて戻ってきたのじゃ。