Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
よくは分らないが一人のあなたを討つために、吉岡方の者は、まるで戦のような物々しい段取をして、幾重にも見張を立て、どんなことをしても、今度は殺してしまうといっているそうです――とも引船はいって、
「ですから、もう四、五日、じっとここに隠れておいで遊ばした方がよかろうと、吉野様もお内緒も心配していらっしゃいます。そのうちには、吉岡の衆も飽いてしまって、見張りを退くでございましょうし……」
武蔵と城太郎の二人へ、夕飯の給仕をしながらも、あれやこれや親切に引船はいってくれたが、武蔵は好意だけを謝して、
「思うところもありますから」
と、今夜ここを立つ意思は翻さなかった。
で――光悦の家へ遣る使いの件だけは、引船の忠告を容れて、それからすぐ、扇屋の若い者を走らせてやることにした。
六
使いは間もなく帰って来た。光悦からの返辞には、
折もあらばまた会い候わん、長き短き人の世の道、たのみ参らすにつけお身大事にいそしみ給われとのみ、よそながら祈り申されてこそ候え
月 日光悦
武蔵どの
と書いてあった。短文ではあるが光悦の気持はよく酌み取れる。また武蔵が、今の身辺の累を、あの平和な母子の生活におよぼすまいとして、わざと、彼の家へ立ち寄らないでいるこちらの気持も、十分理解してくれているようであった。