Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

はぐれた雁

一

「なにをそう不機嫌にわしへ当りちらすのじゃ、汝が身のように、生みの親のいうことを、いちいち根に持って遺恨がましゅう当る者がどこにあろうぞ」

皺の中の汗を拭いて、ほっと一息休もうとすると、又八の若い足は、立っている方が辛いので、もう直ぐ先へ歩き出すのだった。

「これ待たぬか。少し休んで行こうぞよ」

「よく休むなあ、夜が明けてしまうぜ」

「なんの、まだ朝までにはだいぶある。常ならば、これしきの山道、苦にもせぬが、この二、三日は風邪気味か体が気懈うて歩くと息が喘れてならぬ。悪い折にぶつかったものよ」

「まだ負け惜しみをいってるぜ。だから途中で、居酒屋をたたき起して、人が折角親切に休ませてやろうとすれば、そんな時には、自分が飲みたくねえものだから、やれ時刻が遅れるの、さア出かけようのと、おれがおちおちと酒も飲まねえうちに立ってしまうしよ。いくら親でも、おふくろぐれえ交際い難い人間はねえぜ」

「ははあ、ではあの居酒屋で、汝が身に酒を飲ませなかったというて、それを、まだ怒っていやるのか」

「いいよ、もう」

「わがままも程にしたがよい、大事をひかえて行く途中だぞよ」

「といったところでなにもおれたち母子が刃の中へ飛びこむわけじゃなし、勝負のついた後で吉岡方のものに頼み、武蔵の死骸へ一太刀恨んで、手出しのできない死骸から、髪の毛でも貰っ