Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
三
「えっ、叔父御が? ……ほんとですか」
「たれがそのような嘘をいおうぞ。住吉の浜で、おぬしと別れるとすぐあの浜で亡くなったのじゃ」
「知らなかった……」
「叔父御の敢ない死も、この婆がこの年して、こうした憂い旅にさまようているのも、いったいなんのためか、おぬしは分っていやろうがの」
「いつか、大坂で会った折、凍てた大地にひきすえられ、おばばに存分叱られたことは、胆に銘じて忘れてはいない」
「そうか……あの言葉を覚えているか。では、おぬしに欣んでもらうことがあるぞよ」
「なんだ、おばば」
「お通のことよ」
「……あっ! じゃあ、おばばの側に添って、今彼方へ行った女子は」
「これっ――」
たしなめるように、又八の前へ立ちふさがって、
「汝が身は、どこへおじゃるつもりじゃ」
「お通ならば……おばば……会わしてくれ、会わしてくれ」
うなずいて――
「会わしてやろうと思えばこそ連れて来たのじゃ。――したが又八、おぬし、お通に会ってどういう気か」
「悪かった――済まなかった――ゆるしてくれといって、おれは謝るつもりだ」
「……そして」
「……そしてなあ、おばば……おばばからも、おれの一時の心得ちがいを宥めてくれ」