Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

六

突然、こう大声に歌いだして、口の中へ雪を吸いこむように身を反らしながら、ふたつの袂で、舞い始めた。

その禿が、りん弥だった。

怪我でもしたのではないかと驚いて起ちかけた部屋の中の人々も、その勇壮活溌な舞を見て、

「もういい、もういい」

「上がれ上がれ」

笑いながらいたわった。

その代りに、りん弥はもう、紹由にいいつけられて、吉野太夫を連れてくる使いをわすれていた。足がよごれたので、下部の女にかかえられて、嬰ン坊みたいに、どこかへ持って行かれてしまった。

六

かんじんなお使者がそんなことになってしまったので、船ばし様のご機嫌をそんじてはと、誰かが気転をきかして、吉野太夫の都合をうかがいに行ったとみえて、

「ご返辞を受けて参りました」

と、その女が、紹由のほうへ囁いた。

紹由はもう忘れていて、

「ご返辞?」

と、いぶかる。

「はい、吉野太夫様の」

「ああそうか、来るか」

「お越しになることは、どんなことをしてもお越しになると仰っしゃいましたが……」

「……ましたが……。なんじゃ」

「どうしても、今すぐとは、ただ今お見え遊ばしているお客様がご承知してくださいませぬ」

「――不見識な」