Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
二
「なんといっても、まだお年若だからな」
人々の眼の向いた方に――遠く提燈の灯が三つ四つ――その提燈よりも明るい月の下を叡山颪しに吹かれながら、ちらちら近づいて来るのが見えた。
二
「やあ、揃ったな、各※(二の字点、1-2-22)」
駕を捨てたのは老人だった。次の駕からまだ十三、四歳の少年が降りた。
少年も老人も、白鉢巻をして、高く股立をかかげていた。壬生の源左衛門父子である。
「これ、源次郎」
老人は、子へいい聞かせた。
「そちはこの下り松のところに立っておればよい。松の根元から動くでないぞ」
源次郎は黙ってうなずいた。
その頭を撫でながら、
「きょうの果し合いは、そちが名目人になっているが、戦いは、他の門弟衆がやる。おまえはまだ幼いからじっとここに控えていればよいのじゃ」
源次郎はこっくりして、正直にすぐ松の根元へ行き、五月人形のように凛々しく立った。
「まだよい、まだちと早い、夜明けまでにはだいぶ間があるでな」
腰を探って、がん首の大きな太閤張りの煙管を抜き、
「火はないか」
と、まず味方に余裕のあるところを示すつもりで見まわすと、
「壬生の御老台、火打石はいくらもあるが、その前に、人数を手分けしておいてはどうか」