Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
土匪来
一
と、呻きだした。
「――間違いだった! 水には水の性格がある。土には土の本則がある。――その物質と性格に、素直に従いて、おれは水の従僕、土の保護者であればいいのだ。――」
彼は今までの開墾法をやり直した。自然を征服する態度を改めて、自然の従僕となって働いた。
次の雪融にも、大きな濁流が押しよせたが、彼の耕地は、被害から残された。
「これは政治にも」
と、彼は悟った。
同時に、旅手帳へも、
――世々の道に反かざる事。
と、自戒の一句を覚え書きしておいた。
土匪来
一
長岡佐渡は、度々この寺へ姿を見せる大檀那の一人だった。彼は、名将の聞えの高い三斎公――豊前小倉の城主細川忠興の家職であるから、寺へ来る日は、もちろん縁者の命日とか、公務の小閑に、杖を曳いて来るのである。
江戸から七、八里あるので、一泊になる場合もある。従者はいつも侍三名に小者一名ぐらい召連れ、身分からすれば極めて質素であった。
「寺僧」
「はい」
「あまりかもうてくれるな。心づくしは欣ばしいが、寺で贅沢をしようとは思わぬでの」
「恐れいります」
「それよりは、わがままに、くつろがせて貰いたい」
「どうぞお気ままに」