Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
三
へ彼を案内して、実際の上からいろいろ説いて聞かせるといったようなわけになって――いつか三晩も四晩もこの家の布団に武蔵は身を馴じませてしまったような次第であった。
三
――しかし、人の好意に甘えるのも程度がある。武蔵は、きょうはもう暇を乞おうと考えていたが、それをいい出さない矢先に、今朝もまた、光悦のほうから、
「碌にかまいもしないで、引き留めるのも異なものですが、あなたさえ飽きなかったら、幾日でも泊って行ってください。私の書斎には少々ばかり、古書やつまらない愛玩品もありますから、何を引っ張り出してご覧くださるとも差しつかえございません。そのうちにまた、庭の隅にある竈で、茶碗や皿を焼いてお目にかけましょう。刀剣も刀剣ですが、陶器もなかなか興のあるものですから、あなたもなにか一つ、土を捏ねて試みてごらんなさい」
などといわれ、武蔵はまた、つい彼の落ちついた生活の中に、自分の落ちつきを許してしまった。
「お飽きになるか、急にまた御用事でも思い立たれた節は、見らるる通りな無人の家、ご挨拶などには及びませぬから、いつでも気持の向いたまま、ご出立なさればよいではございませんか」