Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
三
――そして河原の方へ曳いてゆけ」
斧を立てて、ほっと、汗を肱で拭いながら、武蔵は命じた。
三
伊織は、縄を結びつけて、材木を曳いた。武蔵は、斧や手斧で、面皮をとる。
夜になると、手斧屑で焚火をし、火のそばに、材木を枕にして寝る。
「どうだ伊織、おもしろいだろうが」
伊織は正直に答えた。
「ちっとも、おもしろいことなんかないや。百姓するなら、先生の弟子にならなくたって、できるんだもの」
「今におもしろくなる」
秋が更けてゆく。
夜ごとに、虫の音は減って行った。草木は枯れてゆくのである。
もうその頃には、この法典ヶ原に、二人の寝小屋が建ち、二人は毎日、鋤と鍬を持って、まず足元の一坪から開墾し始めた。
もっとも、それにかかる前に、彼は一応この附近一帯の荒地を足で踏んで、
(なぜ、この天然と人とが離反したまま雑木雑草に委されているか)
を考査してみた。
(水だ)
と、まず第一に、治水の必要が考えられた。
小高い所に立ってみると、ここの荒野は、ちょうど応仁以後から戦国時代にわたる人間の社会みたいな図であった。
ひとたび、坂東平野に大雨がそそぐと、水は各※(二の字点、1-2-22)、勝手に河を作り、流れたい方へ奔流し、激したいままに石ころを動かす。