Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

武蔵は、坐り直して、

「伊織」

「はい」

「使いの返事は、どうであったな」

――多分、いきなり叱られるに違いないと惧れていた伊織は、やっとニコついて、

「行って参りました。そして柳生様のお邸にいる木村助九郎様からここに、御返事をもらって来ました」

懐の奥のほうから、返書の一通を出して、したり顔をした。

「どれ。……」

武蔵は手を伸ばし、伊織は、膝をすすめてその手へ渡した。

六

木村助九郎からの返辞には、ざっと、こうした文言が認めてあった。

(――せっかくの御所望ではあるが、柳生流は将軍家のお止流。何人とも、公然の試合はゆるされない。しかし、試合としてお越しあるのでなければ、時に依って、主人但馬守様が、道場で御挨拶のある場合もある。――なお、強って、柳生流真骨法に接したいというお望みならば、柳生兵庫様とお立合いになるのが最上と思うが――折わるく、その兵庫様には、本国大和の石舟斎様の御病気再発のために、にわかに昨夜、大和へ向けてお立ちになってしまった。かえすがえす遺憾であるが、そういう御心配もある折なので、但馬守様を御訪問の儀も他日になされてはどうか)

と、結んで、