Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

「知れたことっ」

叩き返すようにいって、

「その野郎を渡せばよし、小生意気なまねをすると、てめえも共に生命がねえぞ」

味方の言葉に気勢が揚がって、無法者たちはそこで、どっと殺気を漲らした。

――といって、誰あって、先に大刀かざして斬りこんで来る者もない。また、武蔵の眼光がそうさせなかったともいえる。いずれにしろかなり距離をおいて一方は吠え、武蔵と新蔵は、それを眺めすえて沈黙していた。

「半瓦とか申す無法者の親分はその中におるのか。おるならばそれへ出てもらいたい」

時ならぬ時分に、武蔵がこういった。すると、無法者の中からも、

「親分はいねえが、部屋の留守は年寄役でおれが預かっている。おれは、念仏太左衛門という老爺だが、何か挨拶があるなら聞いてやろう」

と、白帷子を着て、襟に大きな数珠を懸けている無法者の老人が、前へ進んで名乗った。

四

武蔵はいった。

「其方たちは、なんで、この北条新蔵どのに、恨みを抱くのか」

すると、念仏太左衛門は、一同に代って肩をそびやかした。

「部屋の兄弟分を二人まで叩っ斬られて、黙っていちゃあ、無法者の顔にさわる」

「だが、北条どのにいわせれば、その前に、菰の十郎と稚児の小六とやらは、佐々木小次郎に手伝うて、小幡家の門人衆を、幾名も、闇打ちにしているというではないか」