Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

「息子の嫁じゃ嫁じゃと仰っしゃっておいででしたから、お姑なれば、仕方がないと思っていましたが、……じゃあなにか恨み事があって、一寸だめし五分試しに虐めていたわけでございますね」

「さだめしお婆はたんのうしたろうが、夜陰、山の中へ連れ込んだところを見ると、最後の思いをはらそうというつもりだろう。恐いのう女は」

「あの隠居様などは、女の部類へははいりませんよ。ほかの女子たちが大迷惑をしまさあ」

「そうではないな、どんな女たちにも、ちょっぴりずつはあるものらしい。お婆のは、それがつよいだけだ」

「お坊さんだから、やはり女子はきらいとみえますな、そのくせ先刻は、あの隠居様のことを、いい人間だといったりしたが」

「いい人間であることにまちがいはないのだよ。あのおばばでも、清水堂へ日参するというじゃあないか。観音さまへ数珠をさげている間は、観音さまに近いおばばになっているわけだからの」

「よくお念仏もいっておりますぜ」

「そうだろう、そういう信仰家という者は世間にたくさんあるものだよ。外では悪いことをしてきながら、家へはいるとすぐお念仏。眼では悪魔のすることを捜しながら、お寺へ来ればすぐお念仏。