Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

「はい」

と、太夫たちは皆、笹色に光る唇を小さくして笑う。

「寝かせてやってくれるか」

「ようござります」

「ところで、介抱役はこの中の誰だな。のう光悦どの、誰がよいか、武蔵どのに、気に入りそうなのは」

「さあ?」

「墨菊太夫は、わが家の女房――小菩薩太夫は、光悦どのが苦々しかろう。唐琴太夫も……いけないな、ちと、さしあいが悪い」

「船ばし様、今に、吉野太夫がおみえなさりましょうが」

「それよ」

と、すっかり興に入っている紹由は、膝を打って、

「吉野太夫、あの太夫なら、お客にもご不足はあるまい。……だがその吉野太夫は、まだ見えぬではないか。はやく、この息子どのに見せて上げてほしいなあ」

すると、墨菊太夫が、

「わたくし達とちがって、あの太夫様は、それはもう、引く手数多なお方、はやくと仰っしゃってもそうまいりませぬ」

「いいや、いいや、わしが来ていると告げれば、どんなお客も袖にして来るはずじゃ。誰か使い、使い」

のびあがって、紹由は次の間の炉のそばに遊んでいる禿を見つけ、

「りん弥がおるの」

「おりまする」

「りん弥、ちょっとおいで、そなたは、吉野太夫つきの禿であろうが、なぜ太夫をつれて来ぬのじゃ。