Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

吉岡の名に、泥をぬられ、兄を片輪にされて、黙っているようだったら、わしが其方を責めに出向こうと思っていたくらいじゃ」

「ご安心ください。柔弱な兄とはちがうつもりですから」

「そこはわしも信頼しておる。そちが負けようとは思わんが、一言、励ましてくれようと思って、壬生から駈けつけて来たのじゃ。――だが伝七郎、あまり敵を軽視して臨むなよ、武蔵という者も、うわさを聞けば、なかなかな男らしい」

「心得ています」

「勝とう勝とうと焦心らぬがよいぞ。天命にまかせろ。万一のことがあったら、骨は源左衛門がひろってやる」

「ハハハハ」

伝七郎はわらって、

「叔父上、寒さ防けに」

と、酒の茶碗を出した。

源左衛門はだまって、それを一杯飲んでしまうと、門弟たちを見まわして、

「各※(二の字点、1-2-22)は、何しに来ているのか。よもや、助太刀ではあるまいな。――助太刀でなかったら、もうこの場所から引き揚げたほうがよかろう。こう物々しくかたまっているのは、一人と一人の試合に何やらこっちに弱味があるようでいかん。勝っても、人の口がうるさいものだ。……さ、そろそろ時刻も近づいたろうから、わしと共に、どこか遠くに退いていることにしよう」