Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
これも光広が、いって憚らない持論なのだ。それを換言するとつまり、
(武家は武門の一門を世職とするものだが、それが、政治の権を戟に翳し、右文左武の融和もつりあいもこのごろではあったものではない。公卿は節句のかざり物、人形でも済むことだけを任されて、曲げてかぶれぬ冠を載せられているのだ。――そんなところへ自分のような人間を生ませたのが神の過ちというもの、われ人臣たらんとすれば、今の世の中では、悩むか、飲むか二つしかない。――如かず、美人の膝を枕に、月を見、花を見、飲んで死のうか)
というような意味であるらしかった。
蔵人頭から右大弁に昇り、今も参議という現職にある朝臣であるが、そこでこの貴公子はさかんに六条柳町へ通ってくる。この世界にいる時だけ腹の立つのを忘れるというのである。
その若くて悩む仲間には、飛鳥井雅賢だの、徳大寺実久だの、花山院忠長だのというもっと溌剌としたものもあって、武家とちがって、めいめい貧乏のくせにどう金の工面をしてくるのか、いつも扇屋に来ては、
(ここへ来ると、人間らしい心がしてくるぞ)
とばかり飲んで騒ぐことを例としていたが、その顔ぶれとすこし違って、今夜の彼のお連れは、寔におとなしやかな人品だった。