Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
出雲の阿国よりも、高級な女性として敬愛を持っていたし、大坂城の淀君よりも、才色があって親しみもあるという点で、ずっと有名だった。
だから彼女に接する者は、買う客のほうが「買手ども」と呼ばれ、才色を売る彼女のほうは「太夫様」と称されていた。風呂に入るにも七人の侍女に湯を汲ませ、爪を切るにも二人の引船を侍らせているという生活などもかねがね聞いていたことである。――けれど、そういう有名な女性を相手にして遊んでいる光悦や紹由や光広などの、ここにいる買手どもは、いったいなにがこれで面白いのだろうか? ――武蔵には、いくら眺めていても、まるで分らなかった。
しかしその、面白そうでもない遊びのうちにも、客の作法とか、女性の礼儀とか、双方の心意気とかいうようなものは、厳然とあるらしいので、まるで不勝手な武蔵は、いきおい固くなっているほかなく、殊に、脂粉の世界には初めて足を踏み入れたことでもあり、吉野の明眸にちらと射られても顔が熱くなって、胸の鼓動も怪しげに鳴るのだった。
「なぜ、あなただけ、そうご遠慮なさるのですか。ここへお出でなされませ」
吉野に幾度もいわれて、