Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
そこまでお聴き分けなさいましたか」
「要らぬことであろう。拙者はただ、そなたの語る平曲の熊野を聴いていただけのこと、それ以上なにを聴こう」
「仰せの通りです。それでよいのでございますが、わたくしは今ここで琵琶を一箇の人間として喩えてみたいのでございます。――で、ざっとお考えなされても、わずか四つの絃と板の胴とから、あのように数多い音が鳴り出るというのは、不思議なことでございませぬか。その千変万化の音階を、譜の名で申し上げるよりも、あなたもご存じでございましょう、白楽天の『琵琶行』という詩のうちに、琵琶の音いろがよく形容されてありました。――それは」
吉野は、細い眉をちょっとひそめながら、詩を歌う節でもなく、そうかといって、ただの言葉でもない低声で、
大絃は々 急雨の如く
小絃は切々 私語の如し
※(「口+曹」、第3水準1-15-16)々切々 錯雑に弾ずれば
大珠小珠 玉盤に落つ
間関たる鶯語 花底に滑か
幽咽 泉流 水 灘を下る
水泉冷渋 絃凝絶し
凝絶して通ぜず 声暫し歇む
別に幽愁 暗恨の生ずる有
此時声なきは 声あるに勝る
銀乍ち破れて 水漿迸り
鉄騎突出して 刀槍鳴る