Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
「いいな」
「ただし、其許の条件には、異存がある」
「この小次郎に、身を預けるということの不満か」
「清十郎どの、ならびに伝七郎どのと、二度の試合にも、武蔵は、みじんも卑怯は致しておらぬ。なんで残余の遺弟たちに、かく名乗りかけられて、卑怯な背を見せようか」
「ウム、堂々たるものだ。その広言を、きっと聞き取っておこう。――然らば武蔵、望みの日取は」
「日も場所も、相手方の希望にまかせておく」
「それも潔い。――して、今日以後、おぬしはどこに居所を決めておるか」
「さだまる住居はない」
「住居がわからなくては、果し合いの牒状が遣せぬ」
「ここで、お決め下さらば、違約なくその時刻に、お出会い申す」
「ウム」
小次郎は頷いて後へ退がった。そして御池十郎左衛門や門下の者と、しばらく話し合っていたが、やがてまた一人離れて来て、武蔵へ、
「相手方は、明後日の朝――寅の下刻というが」
「心得申した」
「場所は、叡山道、一乗寺山のふもと、藪之郷下り松。――あの下り松を出会いの場所とする」
「一乗寺村の下り松とな、よろしい、わかった」
「吉岡方、名目人は、清十郎、伝七郎の二人の叔父にあたる壬生源左衛門の一子、源次郎を立てる。