Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
といい、時の天子に奏上して、征韓の役に従軍したいことを願ってやまなかったという風の変ったところもある。
また、秀吉がそれを聞いて、
(天下、無益の大なるもの、是れに如くなし)
と、喝破したということであるが、そう嗤った秀吉の朝鮮征略そのものが、後では天下最大の無益と、世の人たちから時評されたのはおかしなことであった。それはそうと――その近衛三藐院を光悦が訪問した折、いつもの書道の話から花がさいて、
(光悦、おまえ今、書において天下の名筆を三人かぞえるとしたら、たれを選ぶな)
と、訊いた。
光悦は、さればにて候という態で、即座に、
「――まず次はあなた様、その次は、八幡の滝本坊――あの昭乗でございましょうかな」
すこしのみ込めない顔つきをして、三藐院は、もういちど問い直した。
「まず次は……とおまえはいったが、その最初の第一番は誰なのじゃ」
すると、光悦は、にやりともせず相手の眼を見ていった。
「わたくしでございます」
――こういう本阿弥光悦なのである。だが今、武蔵のまえにいる下男づれの母子がその本阿弥の辻の光悦かどうか、その家族にしては、供も一人しか連れていないし、衣服やあたりの茶道具なども、あまりに質素すぎる気がしないでもない。