Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
剣に誓う、おれの戦いには、微塵も邪はない!」
「天晴れ顔して、大きくいいおるわ」
「ほかのことなら、聞き流しもするが、拙者の剣にかかわって、あらぬ誹謗をいいたてると、許さぬぞっ」
「然らば、いおうか。この問いに対して明答できるものなら答えてみい。――なるほど、吉岡方は目にも余る大勢であった。敢然、一人であたって戦いぬいたそこ許の元気というか、暴勇というか、生命知らずなところだけは大いに買おう。えらいと称えておいてもいい。――しかし、なにがゆえに、まだ十三、四歳の子供まで斬ったか。あの源次郎とよぶ幼少を、無残にも斬り伏せたか――」
「…………」
武蔵の面は、水をあびたように悄然と、血のいろを失った。
「二代目清十郎は、片輪となって遁世し、舎弟伝七郎も、汝の手にかかって果て、後に残る血筋といえば……あの幼少源次郎しかないのだぞ。源次郎を斬ったのは、吉岡家に断絶を与えたも同様なのだ。……いかに武道の上とはいえ、血も涙もない仕方ではあるまいか。外道、羅刹の名をもってして、まだいいたらぬ気がするわ! それでもおぬしは人間か、いや、この国の山ざくら花と対に称われるさむらいといえるかどうじゃ」