Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
城太さんの前だけれど、ほんとに苦しい恋をつづけて来ました。けれど、武蔵様をほんとに信じていたかといえば、どうだか分りませんでした。……今はもうそうではない。たとえ生きても死んでも、離れていても、お互いの心は、比翼の鳥のように、連理の枝のように、固くむすばれているものと信じていますから、ちっとも淋しくなんかない。……ただ武蔵様が、武蔵様のお心のままに、修行の道へすすんでお出で遊ばすように、祈っているばかりなんです」
黙って、おとなしく聞いていたと思うと、城太郎はいきなり呶鳴るようにいった。
「嘘いってらあ。――女って、嘘ばかりいってるんだ。――いいよ、じゃあもうきっとお師匠様に会いたいといわないね! これから先はいくらベソを掻いたって、おいらは知らないぜ」
この数日の努力を、無にされたように、城太郎は腹を立てた。そして晩まで口をきかなかった。
宵に入ると間もなくであった。庵の外に松明の赤い光が映し、そこをほとほとと打叩くものがあった。
三
烏丸家の侍は、一通の手紙を城太郎の手に授けて、
「これは、お通どのが、まだお館にいられるものと考えて、武蔵どのが、使いに持たせてよこされたもの。