Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
何事も天意だと達観していながら、すぐ居ても立ってもいられない心地がしてくる。
「いや、どうも、大きに失礼を仕った」
石母田外記が戻って来た。
「さ、さ」
と早速、膳の前へ、着座をすすめたが、自分だけのどてら姿に気づいて、
「尊公も、どうぞ、お着替えくだされい」
と、強っていう。
それを武蔵も、強って固辞して、常に樹下石上のおきふしに馴れている身、寝るにもこのままの姿、歩くにもこのままの姿、それでなかなか寛げもすれば窮屈でもございませぬと答えると、
「いや、それよ」
と、外記は膝を叩いて、
「政宗公のお心がけは、行住坐臥、やはりそこにござる。かくもあろうお人とは思っていたが、ウウムさすがは」
と、燈火を横にうけている武蔵の顔を、穴のあく程、見惚れているのだった。
そしてわれに返ると、
「いざ。おちかづきに」
と、杯を洗って、これからの夜を心ゆくまで楽しもうとするもののように、慇懃に一献向ける。
辞儀だけして、手は膝においたまま、武蔵は初めて訊ねた。
「外記殿。これは一体どうしたご好意でござりますか。路傍の拙者を追って、このお親しみは?」
三
改まって、何のために? と武蔵から訊かれると、外記は初めて、自分の独りのみ込みに気づいたらしく、