Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
足利の末の乱世には、もう茨組などという徒党があって――もちろんそれは男伊達などとは敬称されなかったが、「室町殿物語」などによると、
ソノ装束ハ、赤裸ニ茜染ノ下帯、小王打チノ上帯ハ幾重ニモマハシ、三尺八寸ノ朱鞘ノ刀、柄ハ一尺八寸ニ巻カセ、二尺一寸ノ打刀モ同ジニ仕立テ、頭ハ髪ヲツカミ乱シ、荒縄ニテ鉢巻ムズトシメ、黒革ノ脚絆ヲシ、同行常ニ二十人バカリ、熊手、鉞ナド担フモアリテ……
そして群集はそれを見ると、
(当時聞ゆる茨組ぞ、あたりへ寄るな、物いうな)
と、怯じ怖れて、道をあけて通したほどな威勢であったとある。
その茨組は、口には王義を唱えながら、時には、
(物奪り強盗は武士の慣い)
と出かけ、市街戦の時には、乱破に化けて、敵へも味方へも節操を売りなどしたため、平和になると、武家からも民衆からも追われてしまい、素質の悪いのは、山野に封じこめられて追剥稼ぎに落ち、性骨のある者は、新開発の江戸という天地を見つけて、ここに起りかけてある文化に眼ざめ、
(正義を骨に、民衆を肉に、義と侠の男らしさを皮にして――)
新興男伊達なるものが、いろいろな職業や階級の中から今、名乗りをあげているのだった。