Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

昨夜のように、相手が酩酊して帰る途中を待ち伏せして、暗討ちをしかけなければ刃物はぬけないと申すのか」

「…………」

「なぜ黙っている。生きている人間は一匹もおらぬのか。一人一人来るもよし、束になってかかるもよし、佐々木小次郎は、汝らごときが、たとい鉄甲に身を固め、鼓を鳴らして襲せて来たとて、背後を見せるような武芸者ではないぞ」

「…………」

「どうしたっ」

「…………」

「果し合いは、見合せか」

「…………」

「骨のある奴はいないのか」

「…………」

「聞け。よく耳に留めておけ、刀法は富田五郎左衛門が歿後の弟子、抜刀の技は、片山伯耆守久安の秘奥をきわめて、自ら巌流とよぶ一流を工夫した小次郎であるぞ。――書物の講義ばかり齧って、六韜がどうの孫子が何といったのと、架空な修行しておる者とは、この腕が違う、胆が違う」

「…………」

「貴様たちは、平常、小幡勘兵衛から何を学んでいるか知らぬが、兵学とは何ぞや? わしは今、その実際を汝らに、身をもって教訓してつかわしたのだ。――なんとなれば、広言ではないが、ゆうべのような暗討ちに出会えば、たとい勝っても、大概な者なら逸早く安全な場所へ引揚げて、今朝あたりは、思い出してホッとしておる所だ。