Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

「すると、武蔵はおまえの先生というわけか」

「うん」

これは、明確に、誇りをもって、うなずいた。

「ははあ、それで今日も、ここへ来たのだな。――しかし、清十郎のほうも、武蔵のほうも、まだ姿が見えぬというて、見物が気をもんでいるが、おまえは知っているだろう、武蔵はもう、旅宿から出かけたろうな」

「知らないよ、おいらも、捜しているんだもの」

後ろから二、三名、ばらばらと駈けて来る跫音がした。小次郎の鷹に似ている眼はすぐそれへ振向いた。

「や、それにおられるのは、佐々木殿ではないか」

「オ、植田良平」

「どうしたんです」

良平は、そばへ来て、捕まえるように、小次郎の手をにぎった。

「年暮から、ふっと、道場へお帰りがないので、若先生も、どうしたのかと口癖に申していました」

「ほかの日には帰らなくても、今日さえ、ここへ来れば、それでよいのだろうが」

「ま、とにかく、あちらまでお越しを」

と、良平や他の門下たちは、態よく彼を取りかこんで、自分たちの屯している原の中ほどへ、引込むように、伴れて行った。

大刀を背に負っている小次郎の派手な身仕度を、遠くから見つけると、見物の眼はすぐ、