Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
「時に、話はちがうが、其方の家に、作州の宮本武蔵どのが泊っているということではないか」
「ほ……。どこでお聞きなさいましたな」
それには、耕介も少し不意を受けた顔つきで、
「おるには、おりますが」
と、いい濁る。
「久しく会わぬが、武蔵どのとは、京都以来存じておる。ちょっと、呼んでくれまいか」
「あなた様のお名前は」
「佐々木小次郎――そういえばすぐわかる」
「何と仰っしゃいますか、とにかく申しあげてみましょう」
「あ、ちょっと待て」
「なんぞまだ」
「余り唐突だから、武蔵どのが疑うといけないが、実は、細川家の家中で、武蔵どのとよく似た者が、耕介の店におると話していたので、訪ねて来たわけだ。よそで一献上げたいと思うから、お支度して来られるように、ついでに申してくれ」
「へい」
耕介は、暖簾口の見える縁を通って、奥へかくれた。
小次郎は後で、
(万一、逃げないまでも、武蔵がこっちの手にのらず、出て来ない場合にはどうするか? いっそ、お杉ばばに代って、名乗りかけ、意地でも、出て来ずにいられぬように仕向けるか?)
二段、三段の策までを、その間に考えていると――突然、彼の想像を遥かに跳び越えて、戸外の闇で、