Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

「今朝になって、いくらか持直したようです。お迎えに参られても、今のところでは、まだ動かされますまいから、当分は耕介の家に置かれたがよいでしょう」

「何分、耕介へも、頼み入るとお言伝ねがいたい」

「伝えておきましょう」

「実は当方も、父勘兵衛がまだ病床から起ち得ぬところへ、父の代師範をつとめていた北条新蔵が昨年の秋から姿を見せませぬため、このように講堂を閉じたまま、人手のない始末、悪からずお推察を」

「佐々木小次郎とは、何かよほどな御宿怨でもござるのか」

「私の留守中ゆえ、詳しくは存じませぬが、病中の父を、佐々木が恥かしめたとかで、門人たちの間に遺恨を醸し、幾たびも彼を討とうとしては、かえって彼のために、返り討ちになる始末に、遂に、北条新蔵も意を決して、ここを去って以来、小次郎をつけ狙っていたものとみえまする」

「なるほど。それでいきさつが相分った。――しかし、これだけは御忠告しておく。佐々木小次郎を相手にとって争うことはおやめなされ。彼は、尋常に刃向っても勝てぬ相手、策をもってもなお勝てぬ相手。――所詮剣でも、口先でも、策略でも、およそ一かどぐらいな器量の者では、太刀打ちにならぬ人物です」