Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
二
「あります」
「何処の、誰か?」
「柳生但馬守宗矩どの」
二
「何、柳生どのへ」
役人は、ちょっと、鼻白んで黙った。
武蔵は、おかしく思った。柳生家とは、われながら、いみじくも思い付いたものだと自分で感心する。
かねて大和の柳生石舟斎とは、面識はないが、沢庵を通じて相知る仲である。問い合せられても、
(そんな人間は知らぬ)
とは柳生家でも答えまい。
ひょっとしたら、その沢庵も江戸表へ来ているような気がする。石舟斎には、遂に、面謁も遂げず宿望の一太刀も合せなかったが、その嫡子で――かつ柳生流の直流を享け、秀忠将軍の指南に就任して来ている但馬守宗矩には、ぜひとも、会いもしたいし、試合も受けてみたい。
そう、日頃から思っていたのが――思わず直ぐ行く先かのように、木戸役人の質問に出てしまったのである。
「いや、それでは、柳生家に御縁故のあるお方でござったか。……失礼いたした。何分、うろんな侍どもが、御府内に入り込むため、牢人方と見れば、一際、厳密な取調べを要す――という上司からの厳達なので」
役人は、こう言葉も態度もあらためて、後の調べは、ほんの形式だけですまし、
「お通りなさい」