Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

二

二

――だが、なおここで、説明しておかなければならないことは、お通がどうして、柳生家に身を寄せていたかということである。

武蔵の側を離れて、お通が、その消息を絶ってしまったのは、もう足掛け三年も前――京都から木曾街道を経て、江戸表へ向って来た――あの途中からのことだった。

福島の関所と、奈良井の宿のあいだで、彼女を待っていた魔手は、彼女を脅迫して、馬に乗せ、山越えを押して、甲州方面へ逃げのびた足どりだけは前に述べておいた。

その下手人は、まだ読者の記憶にもそう遠くはなっていない筈の――例の本位田又八であった。お通は、その又八の監視と束縛をうけながらも、珠を抱くように、貞操を護持して、やがて武蔵、城太郎など、行き迷れた人々が、それぞれの道を辿って江戸の地を踏んでいたであろう頃には――彼女も江戸にいたのであった。

何処に。

また、何をして。

と――今それを審さに書き出すとなると、再び、二年前に遡って語り直さなけれはならなくなるから、ここでは、以下簡略に、柳生家へ救われた経路だけを概説することに止めておく。

又八は、江戸へ着くと、

(とにかく喰う道が先だ)