Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate

Aozora Bunko

、続々と、女を西から東へ移動させている庄司甚内という者だった。

「さあ、休め休め」

小仏の上まで来ると、甚内は程よい所を見つけ、

「すこし早目だが、ついでに、弁当をつかってしまおう。お直婆さん、女郎衆や禿たちに、弁当をくばっておくれ」

荷駄の上から、一行李もある弁当が下ろされて、乾葉巻の飯が、一つ一つ渡されると、女郎たちは、思い思いにわかれてそれへ貪りつく。

どの女の皮膚も黄いろく、髪は、笠や手拭をかぶっても、みな白っぽく埃になっている。湯茶もなく、ぽそぽそと、舌つづみ打っている姿には、行く末は誰が肌ふれん紅の花――などという色も香もない。

「アア、お美味かった」

親が聞いたら、涙をこぼすであろうような声を出して、しんから叫ぶ。

すると中の妓の二、三が、折ふし通りかけた旅すがたの若衆を見つけて、

「あら、いい恰好だ」

「ちょっとしてる」

などと囁き合っていると、べつな妓はまた、

「あの人なら、わたしゃあよく知っているよ。吉岡道場の門人衆と、たびたび来たことがあるお客だもの」

といった。

二

上方から関東といえば、関東の者が、みちのくを思うより遠かった。

(これからどんな土地で店を張るのやら)