Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 508.883 caratteri · 1017 schermate
歩いている側に河でもあれば、すぐ飛びこんで見せてやりたいような火の塊りが胸へこみあげてくる。
これが、子供相手でもなければ、もっといってやりたいことはあるけれど、城太郎の顔いろを見ては、その張合いもない。
「城太さん、おいで」
ふいに、彼女は、町の辻から横町の赤い燈を見て、引っ張った。
「ア、居酒屋じゃないか、そこは」
「そうさ」
「女のくせにおよしよ」
「何だか、急に飲みたくなったのよ。ひとりじゃ間がわるいから――」
「おいらだって、間がわるいや――」
「城太さんは、何でも喰べたいものを喰べればいいじゃないか」
覗いて見ると、幸いにも、ほかの客はいないらしい。朱実は、河へ飛び込むよりもっと強い盲目になって、中へはいるなり、
「……お酒を」
と、壁へ向っていった。
それから彼女は矢つぎばやに酒を体に容れた。城太郎が恐れて止めた頃には、もう城太郎の手におえなかった。
「うるさいね、何サ、この子は――」
と、肱で振払って、
「もっと、お酒を……お酒をくださいな」
そのくせ、もう焔のような顔して、俯っ伏しながら、息もくるしげなのである。
「いけないよ、やっちゃあ」
城太郎が、間に立って、心配そうに断ると、