轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くろだじょすい

黒田如水

吉川 英治

「週刊朝日」朝日新聞社、1943(昭和18)年1月~8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 163,639 字 · 325 页

青空文庫

為に、眠った間はほんのわずかであったが、それでも、大きな欠伸を一つ放つと共に、夜来の疲れは頭から一洗されていた。そしてまた今夜も寝ずに頑張らなければならないと、ひそかに考えていた。

しかし彼は容易にそこから起たなかった。袴の膝を抱いたまま、柱に凭って、ぽかんと屋根裏を仰いでいた。蜂の巣を中心に、蜂の世界にも戦争が行われているらしいのである。偵察蜂が出て行ったり、突撃蜂を撃退したりしている。官兵衛は見飽かない顔をしていた。けれど頭のなかではまったくべつなことを思案していたかも知れなかった。

するとやがて二人の家中が上がって来た。侍小頭の室木斎八と今津源太夫のふたりだった。官兵衛のすがたをここに見出すと、ふたりとも意外な容子を声にまであらわして告げた。

「や、ご家老には、こんな所へ来ておいで遊ばしたか。いやもう、彼方ではたいへんな騒ぎです。きっとご立腹の余り姫路へ帰ってしまったにちがいないという者もあるし、いやいや、殿に無断で立退くほど非常識なお人ではない、まだどこかにいるだろう、などと諸所を探しまわるやら、城外まで人を見に出すやらで……」

「ははは。