轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

「朝日新聞」1934(昭和9)年11月~1935(昭和10)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 344,083 字 · 673 页

青空文庫

一七

、一人の慾婆、そうした秘密を嗅ぎ分けることも、見わけることも出来ず、めいめいの煩悩、慾念に、涎も流さんばかりの浅間しさだ。

「何だねえ、丑さんも、為さんも、こんなおうつくしい女をさっきのような、野太い声で、おどかしたりしてさ」

と、お三婆さんは、妙にねばっこい調子で、気褄を取るようにいって、

「なあに、お前さん、この人達は、見かけこそ荒っぽいが、気立はなかなかやさしい方でね――ひ、ひ、ひ、やさしいというよりのろい方でね、ひ、ひ、ひ」

「のろいッて――人を!」

と、丑が、苦ッぽく笑って、

「婆さん、べらべらしゃべっていずと、一本つけな」

「あいよ、わかったよ、ねえさんだって、寒いわな。熱いところを、早速つけるがね。それにしてもまあ、こんなお子を、どこから拾って来たのだね」

「なあに、犬に吼えられていたのさ」

と、為が、

「はだしで、髷をくずして、夜みちで、犬に吼えられているのを見ちゃあ、日ごろの侠気で捨てちゃあ置けねえ」

「ひ、ひ、ひ、いつものおとこ気でね――結構な性分、さぞ、後生がいいこったろうね――まあ、何と言っても、ここへつれて来てくれたのは、結構なことだ。