轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

「少年倶楽部」1925(大正14)年5月号~1928(昭和3)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 511,765 字 · 1011 页

青空文庫

鞍馬の竹童

一

下では忍剣、近よる者を、かたッぱしからたたきふせて、怪力のかぎりをふるったが、空からくる飛び道具をふせぐべき術もあろうはずはない。

はやくも飛んできた一の矢! また、二の矢。

夜叉のごとく荒れまわった忍剣は、突として、いっぽうの捕手をかけくずし、そのわずかなすきに、ふたたび鷲の鎖をねらって、一念力、戛然とうった。

きれた! ギャーッという絶鳴をあげた鷲は、猛然と翼を一はたきさせて、地上をはなれたかと見るまに、一陣の山嵐をおこした翼のあおりをくって、大樹の梢の上からバラバラとふりおとされた弓組、鉄砲組。

「ア、ア、ア!」とばかり、捕手の軍卒がおどろきさわぐうちに、一ど、雲井へたかく舞いあがった魔鳥は、ふたたびすさまじい天をまいて翔けおりるや、するどい爪をさかだてて、旋廻する。

ふるえ立った捕手どもは、木の根、岩角にかじりついて、ただアレヨアレヨと胆を消しているうちに、いつか忍剣のすがたを見うしない、同時に、偉大なる黒鷲のかげも、天空はるかに飛びさってしまった。

鞍馬の竹童

一

はなしはふたたびあとへかえって、ここは波明るき弁天島の薄月夜――

いっぽうは太刀の名人、いっぽうは錬磨の槍、いずれ劣らぬ切ッ先に秘術の妙をすまして突きあわせたまま、松風わたる白砂の上に立ちすくみとなっているのは、白衣の木隠龍太郎と朱柄の