轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

「少年倶楽部」1925(大正14)年5月号~1928(昭和3)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 511,765 字 · 1011 页

青空文庫

「じゃまするなッ」

ガラリとはらう。さらに突く。

さらにはらう。またも突きだす。

この妙槍にかかっては、さすがの呂宋兵衛も、弱腰になった。それさえ、大敵と思うところへ、加賀見忍剣、木隠龍太郎、山県蔦之助の三人が、ここのあやしき物音を知って、いっせいに蹄をあわせて、三方から、野嵐のごとく馬を飛ばしてくるようす。

「呂宋兵衛、呂宋兵衛、汝、いかに猛なりとも、ふくろのなかのねずみどうようだ、時うつればうつるほど、ここは鉄刀鉄壁にかこまれ、そとは八門暗剣の伏兵にみちて、のがれる道はなくなるのじゃ、神妙に観念してしまえ」

小幡民部がののしると、呂宋兵衛はかッと眼をいからせて、わざとせせら笑った。

「だまれッ。汝らのようなとうすみとんぼ、百ぴきこようと千びきあつまろうと、この呂宋兵衛の目から見れば子供のいたずらだわ」

「舌長なやつ、その息のねをとめてやるッ」

「なにを」

と呂宋兵衛は立ちなおって、剣を、鼻ばしらの前へまッすぐ持ち、あたかも、不死身の印をむすんでいるような形。

ふしぎや、小文治の槍も民部の太刀も、その奇妙な構えを、どうしても破ることができない。ところへ、同時にかけあつまったまえの三人。