轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

「少年倶楽部」1925(大正14)年5月号~1928(昭和3)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 511,765 字 · 1011 页

青空文庫

「はい。ですからわたしは、しばらくここに寝こんでいて、夜中にみなさまがここをでる時、ご一しょについていって見ようと思っていたのでござります」

「たわけ者め。そのご一同がどこにいる?」

「えッ」

竹童は始めてあたりを見まわし、

「おや? もう子の刻が過ぎたのかしら、伊那丸さまもお見えにならず、忍剣さまも、……蔦之助さまもおかしいなあ、だれもいないや。お師匠さま、みなさまはもう戦にでておしまいなされたのでしょうか?」

「もう子の刻もとッくにすぎ、裾野の戦も一段落となっているわ」

「アアしまった! しまった! すッかり寝こんでなにも知らなかった。お師匠さま、竹童はどうしてこういつまでおろかなのでござりましょう」

「どうじゃ。わしに打たれたのがむりと思うか」

「けっしてごむりとは思いません。これからこんなゆだんをいたしませんように、もっとたくさんおぶちなされてくださいまし」

「よいよい。それほどに気がつけば、本心にこたえたのじゃろう。ところで竹童、また大役があるぞ」

「もうたくさん寝ましたから、どんなむずかしいご用でも、きッとなまけずに勤めまする」

「む、ほかではないが、こよいの計略は呂宋兵衛の妖術にやぶられ、いままた、伊那丸さまはじめ、その他の旗本たちは人穴の殿堂さして攻めのぼっていった。