轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
「少年倶楽部」1925(大正14)年5月号~1928(昭和3)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 511,765 字 · 1011 页
「せっかく、ご酒宴のお招きをうけましたが、まだ身分の定まらぬ浪人境界で、出席はおそれおおいと辞退しましたので、手まえの屋敷にのこしてまいりました」
「そうか、野武士でも、なかなか作法を心得ている。そちの家に食客しているあいだ、じゅうぶんにいたわってとらせろ。そのうちに、なにか、適宜な処置をとってつかわす」
「かれが聞きましたなら、さだめし、ご恩に感泣いたしましょう」
「ながらく捕らえ得なかった武田伊那丸、またふたりの者まで、一網に召捕り得たのは、いつにかれの訴えと、そちの手柄じゃ」
「は、ご過賞、身にあまるしだいでござります」
「当日、都田川の刑場で、伊那丸を斬る太刀とり役、それも呂宋兵衛とそちとに申しつけてあるが、用意万端、手ぬかりはあるまいな」
「じゅうぶん、ご奉行とともに、お打ち合せをいたしますつもり」
「矢来、高札、送り駕、また警固の人数など、そのほうは?」
「いちいち、手配ずみでございます」
「またその日はうわさを聞きおよんで、あまたの領民があつまるにちがいない。甲賀組、伊賀組の者、残りなく狩りだして、あやしい者の見張りに放ちおくように」
「変装組百人ばかり、もう今日のうちに、ご領内へ散らしておきました」