轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

「少年倶楽部」1925(大正14)年5月号~1928(昭和3)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 511,765 字 · 1011 页

青空文庫

「いや、まったく知らずにしたことなれば、寛大な若君、おとがめはありますまい。なんにしても、ここでお目にかかることができれば、自分もはるばるの使いとしてきてなによりの僥倖です」

間もなく、清掃した社家の客殿へ、錦繍のしとねがおかれた。

垢離場の板敷にワラの円座をしいて、数日つつしんでいた人々は、いちやくあたたかい部屋とうやうやしいもてなしに迎えられてきた。

一党の人々は、神官たちが平あやまりにあやまる事情をきいて、一場の滑稽事のように笑っていった。

また伊那丸も、それをとがめるどころではなく、自分の手飼いの者が神庭をけがしたのであるから、主たる自分の謹慎するのはとうぜんであって、まだ二十一日にみたないうちにゆるしを賜うのは、神に対してむしろ心苦しいとさえいうのであった。

で、御岳の神官たちは、ホッとした。

「ときに、若君をたずねて、はるばる都からまいられたお方がござります」

右近はおそるおそる、菊亭家の使いの由を伊那丸にとりついだ。

「通せ」

こういってやると、おりかえしての返辞が、

「ひそかなご用件とやらで、清浄な、神殿において、若君とただふたりだけでお目にかかりたいと申しますが」